2011/04/14

GMailが読まれてる話

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GMailに届くメール内容が傍受されているという話。誤解のないように先に言っておくと「Googleの広告に」です。
Google的には、機械的に処理してるだけだから安心ですよとか言っています。

しかし、気持ち悪いものは気持ち悪いのです。
何かアクションを起こす。それに対する反応が生まれる。まさにその反応に、いろんな心理作用が生まれることが多くて、ゲームやGUIやプロダクトデザインやらはこれを利用した自然な、人間工学的な使い勝手へ近づけようとしているわけです。機械的に処理してるかどうかはぜんぜん問題ではなくて、アクションに反応があることが気持ち悪いのだ、ということを言いたいです。日本語をきちんと要約しているわけですし、なかなか簡単に機械的とも思いがたいところも一因かもしれません。反応することで心地よいというのがあるように、反応されることで気持ち悪いという作用があるのは当然です。
もちろん本当に傍受されていたら、反応なんか残らないわけで、気持ち悪いとかいう依然にその事実が伝わることもないんだといえばそれまでなのです。

友人の親戚の訃報を受けての打ち合わせメールに、セレモニーホールの宣伝があったりして、ちょっと関心するものではないのです。しかも、それほど直接的な内容が本文に書いてあるわけでもないのにきっちり要約できているところは、すごいとは思う。

子供のころに読んだ、星新一のショートショートに「無料の電話」というのがあります。通話料が無料の電話で、通話の合間に、通話内容に合わせた宣伝(CM)が挿入されるというものなのですが、まさにその時代だなあと感じざるを得ない。ついに星新一の時代なのかと。
あと、同じく星新一の「宣伝の時代」というショートショートのも非常に的を得ています。
皮肉極まりない物語だと思って、面白おかしく読んでいたけれど、今思い返すほうがより皮肉が利いている気がします。

それはさておき。
Googleの解析能力はすごい。けれど、とんちかんな内容の広告が載ることもままある。実際に来た友人からのメールとその広告を置いておきます。

(メール本文)


つかぬことを聞くけど、今から鳥貴族行ける人いますか?

(サイドの広告)


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念のため。
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前述の星新一ショートショートの「無料の電話」はまさしく、こんな感じのちぐはぐな広告を題材にしたものでした。さすが。読みがすごい。「広告の時代」も、ほとんどそのままに顕在化していると言ってよいです。

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