2011/12/02

Mac mini(2011)のWindowsベンチ比較

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Mac mini(2011)のWindowsベンチ比較
Mac mini(2011)躯体のWindows性能の比較をします。

MacOSXとしての性能比較はいろんなところですでに行われていますし、Windowsをメインにしている人にとっては、他のWindows機と、MacをWindowsで利用したときの性能比較のほうが参考にしやすいはずです。

比較するマシンは、MacBookPro(13inch2010)と、Mac mini(2011)、おまけとして自身の現在のWindowsメイン機(MyDesktop 2006年製)で行います。メインはMac miniです。こちらでも紹介の通りメモリを8GBに増設しています。

ベンチマーク測定結果


ベンチ測定は、CrystalMarkで行いました。

CrystalMarkについはこちら↓
CrystalMark
http://crystalmark.info/software/CrystalMark/

測定結果です。
ベンチマーク測定結果の全グラフ

マシンのスペック紹介


気休めでしかありませんが、ベンチマークを取ったマシンのスペックを書いておきます。
細かいところは省略してます。

マシンMyDesktop(2006年製)MacBookPro(13inch 2010)Mac mini(2011)
CPUIntel Core 2 Duo E6600 2.4GHzIntel Core 2 Duo 2.4GHzIntel Core i5 2.3GHz
MEM4GB
(認識は3GB)
4GB
(認識は3GB)
8GB
HDD7200rpm5400rpm5400rpm
GPUNVIDIA GeForce GT9600NVIDIA GeForce 320MIntel HD Graphics 3000
OSWindowsXP Professional 32bitWindows7 Professional 32bitWindows7 Professional 64bit

MyDesktopは基本的に2006年製ですが、グラボは後から足しました。またMac miniは廉価モデルのメモリを8GBに増設しています。

ベンチの詳細

①演算処理(ALU、FLU)/②メモリ能力(MEM)/③ファイルの読み書き(HDD)/④グラフィック性能(GDI、D2D、OGL)の4本立てを見ていきます。

①演算処理(ALU、FLU)
演算処理の比較グラフ
5年前に導入したWindowsメイン機が余裕で負けています。なんというか少しショック。
ハイスペックを導入するより、短いサイクルで廉価スペックを導入するほうが安上がりだといえます。


ただし、まあこのベンチマークの結果を見るといかにもMac miniがすごいみたいに見えますが、もちろんそんなわけはありません。最近のそこそこのデスクトップPC(Core i 7 2600Kとか)では、FPUの計測値は75,000ほど出るようです。なので、Mac mini(2011)はせいぜいその半分くらいの性能しかないということは書いておかないといけません。

②メモリ能力(MEM)
メモリ能力の比較グラフ
Mac miniの8GBが圧倒です。
32bitのWindowsは、4GB積んであっても認識が約3GB止まりですので、こんなもんですか。
実際の使用の上で、どういう改善が見込めるのかは、このベンチからは分かりません。単に、メモリ8GB積んでるねっていうグラフです。まあ、それにしても数値にするとこんなに開きがあるようです。

③ファイルの読み書き(HDD)
ファイル読み書きの比較グラフ
デスクトップ圧倒。
Mac機はどちらもノート用のHDDなのでこのくらいなんでしょうか。
HDDの読み書き性能は、何年経ってもそんなに変化がないということも言えると思いました。

④グラフィック性能(GDI、D2D、OGL)
グラフィック性能の比較グラフ
グラフィックカードを独立して積んでいるので当然こういう感じになります。
Mac miniでゲームをやるつもりはないので、グラフィック性能はそれほど重要ではありませんが、2D描画の能力(GDI)が思いのほか健闘しています。他はからっきしですね。
MacBookProとMac miniを比較しても、それなりに特徴が出ているように思えます。グラフィック性能なんて、ひとくくりにしてはいけないということですね。

まとめ


たまたま手元にあった構成スペックでの比較ですので、環境ももろもろ異なります。ベンチを晒すにはこんなので比較していいのか、悩ましいくらいバラバラです。なのでMacBookPro(13inch 2010)とMac mini(2010)、そして5年ほど前のWindowsデスクトップマシンにおいて、みんながみんなそうではないぞという意味で、単純比較ではないことをご理解ください。
ただここに挙げたMac miniは、必要であればすぐに、それも比較的安価に入手可能であって、細かいところはさておいて、それなりに使える実利的な側面を示したものであることは変わりありません。

そこそこのサイズで、それなりの性能とのトレードオフと思っていたデスクトップマシンが、こんなにも小型で廉価なMac miniに性能負けしてしまっているのがなんとも感慨深いです。
もちろん、Mac miniでさくさく動くなんて、どんだけ劣悪な環境なのよという意見もあるでしょう。しかし、コストパフォーマンスを配慮すると作業上十分なスペックです。嫌がるのは、ゲームや動画のエンコードをがんがんやりたい人くらいじゃないでしょうか。当方は、開発も画像処理も、いわゆるDTP業務もごちゃまぜでやりますが、ぜんぜん不都合を感じません。
平素、Macであることを忘れていたりもします。
なんとも快適で、排気口からファンの悲痛な雄叫びが聞こえるようなマシンの横での作業にはもう戻りたくありません。